ウェブ版 アドバイザーは手で語る Vol.6 高田有莉子先生
ステップの開催は年間約550地区。のべ1,800名に及ぶ先生方がアドバイザーとして各地へ飛び回っています。
「音楽と共に人生を歩む参加者を、目一杯応援したい」。 これが全国のアドバイザーに共通した想いです。 そしてそれはステップが目指す在り方でもあります。
高田有莉子先生
(正会員/千葉県)
子どもたちと一緒に曲のイメージを広げていく
トークコンサートの選曲では、自分が表現したい作品をいかに「伝えるか」ということ軸に考えています。もちろん有 名な曲を弾いて喜んでもらえると嬉しいのですが、馴染みのない作品でも楽しく聴くことができるように様々な仕掛けをしています。
子どもたちが初めて出会う曲でも演奏を楽しめるよう、想像力をかきたてる工夫を加えています。たとえば、まずはタイトルがついていて情景を思い浮かべやすい「子犬のワルツ」から始め、想像力を働かせるためのきっかけを作り、次に抽象的な「ソナタ」を選び、自作のキャラクター「猫のちゃぺくん」をテーマに演奏をしていきます。その中で子どもたちに曲のイメージを質問する場面があるのですが、「学校から一人で帰る感じ」「おうちで一人家族の帰りを待っている感じ」を始め、子どもならではの発想に驚かされることも多いです。おとなしく聴いている子、恥ずかしがり屋な子でも、参加しやすい雰囲気を作ることで反応が返ってくるようになるとコンサートへの手ごたえを感じます。
★プログラム
- ショパン:ワルツ第6番 変ニ長調Op.64-1「小犬のワルツ」
- モーツァルト:ピアノソナタ第11番イ長調K.331より第1楽章
- ピアソラ:天使の死