ステージ経験を積むことで磨かれる演奏力~リハーサルとしてのステップの効用
新学期がスタートした4月、コンペティション予選の申込受付も始まり、ピティナ本部事務局は活気に満ちています。みなさんも、新たな気持ちでピアノの練習に励んでいらっしゃるのではないでしょうか。
日々の練習の成果を本番で存分発揮するには、事前の準備が大切。ステップはそんな本番前のリハーサルとしても参加できます。今回は、リハーサルとしてのステップ活用法についてインタビューを行いました。
長谷川 淳先生(これまでに21 回指導者賞を受賞)
コンペティションに限らず他のコンクールや受験、大学や高校の実技試験など、大切な本番で納得いくパフォーマンスを発揮するために、ステップは欠かせないものになっています。コンペを受ける場合は、予選・本選の前にステップに参加することを奨励しています。
アドバイザーの先生はコンペの審査員をされるベテランも数多くいらっしゃいます。コンペと同じ会場でなくても響きの美しいホールやフルコンで弾くことはとても勉強になりますから、出来るだけリハーサルにふさわしいステップを選んでいます。特に本選前のステップは、コンペを受ける方が集まる場所を選んで、本番さながらの緊張感を味わうことを重視しています。コンペティションは指導する側、受ける側共に学習の成果を客観的に判断する絶好の機会です。ステップを通して培われた演奏力や集中力や精神力を遺憾なく発揮して下さい。
◆コンペに向けてのスケジュール
佐原冠さん(2016年度ピティナ・ピアノコンペティションE級銀賞受賞)
本選以降の準備期間が長く取れるように、予選は早めに参加するよう心掛けています。大切なのはたくさんステージを経験すること。各地の舞台に立つことで、普段の練習環境とは違う色々なピアノを弾けるのが自分にとってプラスになっていると思います。今年こそ全国決勝大会で金賞を取ることが目標です。