ピティナ・ピアノステップ

ステップで本番の質を高める!コンペティション前にリハーサル

ステップで本番の質を高める!コンペティション前にリハーサル

徐々にコンペティション予選も申込締切日を迎え、ピティナ本部事務局はステップと合わせ、活気にあふれております。みなさんも、コンペに挑戦する方、ステップで力試しをする方それぞれに練習に励んでいらっしゃることと思います。
今回は、3人の先生が考えるコンクールやステップに取組む際の心構えを、過去の会報から抜粋してご紹介します。

西 佳子先生
普段と異なる環境が対応力を育てる2016コンペ要項 ステップ告知ページより

ステップに参加して身に着くのは、異なる環境にそぐう演奏ができる「対応力」です。いつも同じ場所でばかり練習していると、その環境に対する慣れが「癖」となり、本番の舞台に順応しきれない原因となります。
自由に会場を選んで参加できるステップは、その問題を解消するのに有効です。必ずしも本番と同じ会場で弾くことが重要なのではなく、タイプの違う会場で演奏することで「大きなホールでは普段よりオーバーに自分のやりたいことを表現しよう」「響きすぎるホールではペダルに注意しよう」などと、自分の音を客観的に聴いて反応しようという気持ちが芽生えてきます。

福留 真循先生
ステージは、緊張を練習する場会報324号より

コンペもステップも人前で演奏するからには、真剣に練習をして準備してほしいと思います。よく「ステージに立つ回数を重ねると緊張しなくなる」や「場馴れする」といったフレーズを聞きますが、個人的にはそのように捉えておりません。緊張がなくなるのではなく、むしろステージに立つことは緊張する練習と捉えることが重要ではないでしょうか?緊張した自分のパフォーマンスを知ることによって、普段「緊張していなかった」練習でも、本番と同じくらい「緊張できる」ようになるのです。とにかく、本番の怖さを知ることが一番大事ですね。

遠藤 久代先生
舞台が養う「挑戦する強さ」会報321号より

ステップやコンクールに参加する際に大切なのは親御さんの心構えです。「結果は気にせず安心して挑戦しておいで」という意識が不可欠ですので、保護者の方には、事前に必ず「ステップやコンクールは子どもを伸ばすための一つの素材であり、心を鍛錬し、たくさんの成長を起こすための取り組みなんですよ」と説明します。すると、子どもたちはステージを通じてたくさんの成功と失敗の経験を積み、未知のものにも積極的にぶつかっていく前向きさと、困難にも正面から向き合う強さを身に着けてくれます。

このように、ステージに立つことで様々な経験が得られます。参加者はもちろん、親御さんにとっても思わぬ発見があるかもしれませんね。リハーサルをしておこうかな?と思われた方は、ぜひステップのステージをご活用ください!

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