指導者も参加するステップのステージ
ピティナ・ピアノステップの舞台は、ピアノ学習者だけでなく、「ピアノ指導者」の皆様にも開かれており、自らステップに出演する指導者の数は年々増えてきています。2014年には指導者の参加数が1000の大台を超え、全517地区のおよそ3分の2にあたる343地区で参加がありました。
出演の動機は人それぞれですが、今回は「生徒に薦める前にステップへの理解を深めたい」と参加し始めたことをきっかけに、今では出演回数25回を数える大森理絵先生(指導会員)のお話を伺いました。
大森理絵先生(指導会員)
◆2009年以降、延べ212組の生徒と共に自身もステップに参加
教え子と共に、ステージに立ち続ける
週7日のピアノレッスンをこなしつつ学習塾も経営しているという、とてもパワフルな大森理絵先生。約6年前、元教え子の方からの勧めで、まずは先生自身がステップに参加するようになりました。現在までの参加回数は25回にのぼり、しばしば生徒と同じ地区のステップに出場しています。
「初めは、『自分が経験していないものを生徒には勧められない!』という思いで参加しました。今では、生徒を出すついでに自分も出演することが多くなっています」と大森先生。大きなホールで演奏し、アドバイザーからの評価を受けることができるステップは、日頃から人前で弾く習慣をつけておきたい先生にとっても魅力的なんだとか。
また、舞台に立つドキドキ感を持ち続けることで、本番前の生徒の心に寄り添えるようになるといいます。「ステップでの自分の演奏を生徒に聴いてもらうことで、普段のレッスンで伝えきれないことを感じ取ってもらえればと考えています。演奏すること、聴いてくださる方がいることの素晴らしさを伝えたいです(大森先生)。」
指導者が率先して自分を磨き続ける姿を見せることで、音楽の魅力やピアノを学ぶ意義が、ますます生徒さんに伝わっていくのではないでしょうか。