秋もステップ!ステーションが広げるピティナのステージ
今や一年を通して全国に「ステージ経験」を提供しているピティナ・ピアノステップ。4月~9月までの参加者が今年、初めて20,880人と2万人を大きく超えました。この後、最盛期にふさわしく10月から1月だけでも200か所以上で開催を準備し、皆さまの参加をお待ちしております。
ステップが各地に広がれば、ステージ経験=「人前で舞台に立つ」チャンスが広がります。まったく関係のない話ですが、筆者の住む町会では、今週末、お祭りがおこなわれます。たくさんの教室が集うステップは、毎年恒例の「地域のお祭り」に通じるところもありますね!
そのお祭りの出入り口として、各地でステップの運営を支えているのが、ステーション。ステーションの代表者は、ご自身の教室の行事以外に、地域のため、ピアノ教育のため熱心に働き、周りの指導者をリードしています。今日はこの秋・冬に立ち上がる新しいステ ーションを中心に、そんな代表者たちの声をご紹介します。
- 2016年1月24日(日)
- 申込受付中
- 堀 佐知子
- 千鳥ステーション(福岡)
- 開催22回目
積極的にステージ経験を組み合わせる
ステップのよいところは、何といっても3人のアドバイザーからのメッセージ(お手紙)をいただけることですね。この3人が、普段のレッスンの先生と違う3人だからこそ、教育的に意義が深いということを、生徒の保護者がよく理解していると感じます。
何しろこの情報化社会ですから、保護者の知識は、教育に関しても、驚くほど進んでいます。ステップ、コンクール、発表会とさまざまな行事がある中で、どれか一つだけを選択する消極的な姿勢では、保護者の満足度、そして生徒の可能性を引き上げることはできません。
私は、ステップを教室の行事の基礎に置きながら、ピアノ指導者として適切な組み合わせをいつでも生徒に提案し、ステージ経験の価値をどんどん足し算できるように心がけています。
- 2015年10月4日(日)
- まもなく開催
- 村澤由利子
- 徳島ヴェガステーション(徳島)
- 開催1回目
一流の奏者と演奏し、大きく成長できる機会に
ヴェガステーションの特色は、徳島で初めて、プロの奏者と共演できる室内楽ステップです。経験を問うことなく、初歩の学習者から気軽に体験できる機会を作りたい、と立ち上げました。
私が長年の勉強の中で身を持って感じてきましたが、 素晴らしい奏者と一緒に演奏できる、ということが何よりも上達と音楽の喜びを体験する機会になります。
今回、元日フィルの大川内弘さん、髙木雄司さんとの共演企画に参加するのは13組。初めて室内楽を体験する出演者の成長する姿をぜひ一緒に見ていただいて、「自分もやってみたいな」と少しでも興味をもっていただけたら嬉しいです。ステップの前日、10月3日(土)10:00~17:00頃、黒崎楽器(徳島市)ホールでリハーサルを実施します(見学自由・無料)。また、当日は私がトリオでトークコンサートを行い、ブラームス:ピアノトリオ 第1番を演奏します。
- 2015年10月11日(日)
- まもなく開催
- 寺北香苗
- 横浜つづきステーション(神奈川)
- 開催1回目
指導者もステージに立ち、ステップの楽しさを伝えたい
すでに申込受付を終了しましたが、大人の方の申込も多く、嬉しく思っております。来年以降も、幅広い年齢・レベルの方にご参加いただきたいです。
今回は運営スタッフである指導者たちも、2台ピアノ企画で演奏することになっています。せっかくその場にいるのだから、自分達も参加した方が絶対に楽しいし、充実感があると思っています。それに、一緒に練習する過程でスタッフ同士の結束も深まりますよね。
私は、アドバイザーの奈良井巳城先生と、2台ピアノと連弾のトークコンサートをさせていただきます。準備は大変ですが、指導者自らが舞台に立つことでステップの楽しさを伝えたいです。
自分が弾く曲は、運営の際やアドバイザーとして出かけた地区で参加者の演奏を聴き、素敵だな、と思った曲を選ぶこともあるんですよ。ステップは自分が知らない曲との出会いの場なんですね。
- 2015年10月18日(日)
- 申込受付中
- 土屋 歌織
- 八丈島Anettaiステーション(東京)
- 開催1回目
ステップで発見できる、生徒の本当のやる気
人口8,000人弱の八丈島で、今年初めてのステップを開催することになりました。週明けが申込締切となりますが、無事、運営可能な人数が集まる見込みが立ち、一同喜んでいます。
八丈島にとってはピティナはまったく新しい世界で、指導者にとっても、ハードルが高く感じられています。しかし、もしピティナがなかったら、一人一人の生徒に対して「スポーツもやっているから、ピアノはこれくらいで」と遠慮したままになっていたかもしれません。よく話してみると、本人が思いのほか、ピアノにやる気を示してくれるということもあるのです。
今回のステップは、島外からいらっしゃる方も数名おられます。また、私自身も、仲間とマリンバ、鍵盤ハーモニカを使ってアンサンブルで出演します。八丈島らしいステーションを目指して頑張りますので応援よろしくお願いします。
- 2015年11月3日(火)
- 申込受付中
- 永井祐子
- 調布グローリアステーション(東京)
- 開催1回目
ブログから広がるステーションの"仲間の輪"
調布グローリアステーションの輪は、教室のブログから広がっていきました。お互いのブログを見てコメントし合ったり、それぞれが抱える課題について「共感」や「意見交換」し合える先生方です。先日実施したステップ説明会にも、千葉や神奈川など県外から応援に駆け付けてくれました。ブログで出会った仲間には、今までピティナやステップを知らなかった若い世代の先生方も多かったのですが、ステップに生徒を出したり、ピティナに入会したりと、この日をきっかけに「新たな一歩」を踏み出してくれた人も多く、嬉しく思います。今回のステップでは、作曲家の安倍美穂先生をお招きし、トークコンサートもお願いしています。作曲家からアドバイスを貰える貴重な機会ですので、是非ともご活用いただければと思います。
- 2015年12月25日(金)
- 申込受付中
- 上野敬子
- 大和路ほほえみステーション(奈良)
- 開催1回目
地域の指導者が楽しみながら学び合える場を
大阪から奈良をつなぐ大和路。このエリアの先生方が楽しみながら学び合える場を作りたいと 思いステーションを立ち上げました。初回ステップ開催に向け、9月16日には多喜靖美先生によるステップ説明会を実施します。
初回ステップは12月25日 ですので、気分はクリスマスコンサート!ステップは、やりたいことを自由に表現できるステージですから、必ずしも「ピアノを弾くこと」に とらわれる必要はありません。自分らしさを表現できる編成で参加して頂けたらと思います。音楽でクリスマスをお祝いしたい方、一緒に楽し みましょう!
- 2016年1月11日(月)
- 申込受付中
- 厚地とみ子
- 熊本よか音ステーション(熊本)
- 開催1回目
だれもが壁も感じない場所を提供したい
「よか音」は「よかね」と読みます。熊本弁で素敵ね、良いね、という意味です。ピアノを始めて1年という方も、50代以上のシニアの方も、音大受験を控える方も、演奏活動をされている方も、ハンディキャップがあって今まで人前に出るのを億劫に感じていた方も、どんな方もなんの壁も感じずに参加できるようなステップにします。あらゆる方が、「今」の自分を表現できて、それを周りの人たちも「よかね」と認めてあげるような1日を作りたいです。
もちろん、ピアノ指導者にとっても壁のない、「よかね」なステーションにします。9月、11月と、計3回のセミナーを開催しますので、こちらもどうぞいらしてください!
- 2016年1月24日(日)
- 申込受付中
- パップ晶子
- 相模大野クリスタルステーション(神奈川)
- 開催1回目
その場でバルトークが「体感」できるステーション
ステップ当日には、会場で参加型のワークショップを30分行います。テーマは「誰でも・準備なく・その場で」バルトークを体感できる、という内容です。例えば、「子供のために」第1巻1番では、日本語の歌詞を使用し、歌い、実際の遊びを体験します。「バルトークって、名前しか知らない」、という方でも大歓迎です。
このステーションでは、月1回ペースで登録制の「勉強会」を行います(場所はスガナミ楽器町田店を予定)。都合の付く範囲で自由に参加できるスタイルです。私が講師を務め、第1回は10/22(木)よりスタートします。この継続的な勉強会を通じて、バルトークの民謡を元にした音楽の世界が、すっと腑に落ちるよう、組み立てたいと思っています。実は、バルトークの子どもの曲は300以上もあるので、月1回の勉強会でも数年かかるんです。気が向いたときにお越しいただければ嬉しいです。
春・夏・秋・冬と発刊されるピティナの会報「OUR MUSIC」には、毎号、4分の1近くのページがステップについて割かれています。各地のレポート、アドバイザーインタビュー、課題曲情報など・・・。ステーション代表者のインタビューはもちろん、毎号掲載されている「参加者インタビュー」では、ステップがそれぞれの人生のひと時をどのように輝かせているかを伝えてくれます。あなたの知り合いも、載っているかもしれませんね!最新刊の2015年夏号に掲載された4人のステーション代表者のインタビューご覧ください。
- ピティナ会報は会員の皆様に季節ごとにお届けしております。
ピティナ入会のお申込みはこちら - 正会員、指導会員はもちろんのこと、支持会員、学生会員としてご入会いただいた場合でも、ご本人またはご家族(二親等以内)が参加する場合には会員割引(一般料金の2000円引き)が適用されます。
- 4月26日開催済
- 代表:津田智佳子(正会員)
- なかしべつキラキラ星ステーション(北海道)
- 開催1回目
親・生徒・先生、想いが集まり新たな一歩へ
なかしべつキラキラ星ステーション初のステップは、多くの人が携わるなか無事終了しました。代表の津田先生はステップ開催にあたって、ご自身の生徒さんや周りの先生方へお声掛けを重ねました。生徒さんと親御さんには、参加すると貰える賞状やパスポート、継続記念品を見せつつ、自分で目標を立て、ステップに参加すると成長する、とお話しされるとのこと。「音楽を楽しんでほしい」「継続してほしい」といった親御さんの願いと通じるため、心の琴線に触れるようです。
ステップを通したピアノの継続と成長への想いは、コミュニケーションカードの紹介にも表れています。「誰かからのメッセージを受け取る嬉しさ、そして誰かの演奏から何かを発見する喜びを伝え、書く行為自体に目的意識を持ってほしい」、と津田先生。
結果、当日用意したカードがなくなってしまうほど、多くのやりとりが飛び交いました。
ステップに参加した生徒さんからは「またぜひ参加したい」、そして先生方からは、「運営をお手伝いしたい」、との声もあがりました。来年に向けて、着実な一歩を踏み出しました。
- 4月19日開催済
- 代表:寺田ひろみ先生(正会員)
- さいたまNEOステーション(埼玉)
- 開催8回目
会場が一体となった「参加型」トークコンサート
今年のさいたま4月ステップは、彩の国さいたま芸術劇場の小ホールに会場を移して行われました。ホールの客席はすり鉢状となっており、座席から必ず舞台が眺められるため、親御さんからは喜びの声が上がりました。
「体験」をテーマとしたトークコンサートでは、お客さんが参加しやすいような雰囲気づくりを意識しました。ステップ開催一か月前には、演奏するデュエットゥ(木内佳苗&大嶋有加里(ともに正会員))と打ち合わせをし、会場の広さを考慮してボレロを選曲。当日は、手作りの貼紙を受付に置いたり、寺田先生自ら司会を行って子供たちを舞台に上げたりして、堅苦しさを払拭しました。
ピアノを囲んだ子どもたちは、持参したカスタネットを叩き、また、客席からも手拍子で参加できるよう、リズムの取り方や強弱を書いたボードを用意しました。デュエットゥのお二人は、子供たち一人一人の顔を見ながら、ゆっくりと話かけてくれました。親近感が沸いた子どもたちは、真剣に話を聞き、一緒に楽しむことができたようです。
お客さんとスタッフ、会場全体が温まったなかでのトークコンサートは大成功をおさめました!
- 6月7日開催済
- 代表:中村恵理子(正会員)
- 富山ちゅーりっぷステーション(富山)
- 開催8回目
総勢70人によるサプライズステージ!~大迫力のフラッシュモブ
街頭などで、大人数が突然ダンスや演奏を披露するフラッシュモブ。富山ちゅーりっぷステーションでは、ステップ内でこのフラッシュモブに挑戦しました。「かねてより自教室の発表会にてフラッシュモブを行いたいと考えていましたが、せっかくなのでより大人数が集まるステップで挑戦してみよう、と思い立ったのがきっかけです」と代表の中村恵理子先生。
当日は、第4部の写真撮影が終了するやいなや、となりのトトロ「さんぽ」の演奏が木管五重奏でスタート。 その後、舞台袖や客席から楽器奏者が増え大編成となり、さらに独唱、続いて合唱隊も加わります。幼児から60代まで、その数約70名!幅広い年齢の参加者が大迫力の演奏を披露しました。 あるトランペット奏者は、この企画だけのために東京から駆けつけたとのこと。その見事な演奏に客席は驚きと感動に溢れ、企画は大成功を収めました。
- 6月7日開催済
- 代表:岡田裕子(正会員)
- 神戸西南ステーション(兵庫)
- 開催10回目
総勢70人によるサプライズステージ!~大迫力のフラッシュモブ
今回10周年を迎えた神戸西南ステップでは、お昼休みを利用して『ステージをより魅力的にする為のワンランクアップ、ステージマナー講座』を実施。代表の岡田裕子先生が講師となり、15名の受講者が、袖から出てきてピアノの前に座り、ステージから降りるまでの一連の動きを実践形式で学びました。岡田先生は講座実施にあたり、整形外科医による姿勢矯正の本やマナーウォーキングの本を研究したそうです。「意識する身体の部位によって、周囲からの見え方はどう変化するか」という客観的視点を持つことを目標に、「歩く時は腰を基点に」「動く時は速やかに、止まる時はゆっくりと」といった解説を行いました。
「ステージマナーの根幹にあるのは『一秒でも長く自分の演奏を楽しんで頂きたい』という気持ちだと思います。気持ちよく聴いてもらうには演奏までの流れがスムーズであるべきですし、所作も自分のパフォーマンスの一部として提供する意識が必要です」と岡田先生。舞台に立つ際の心構えを示したステージマナー講座は非常に好評で、継続を望む声が多数寄せられています。