ステップの学習空間を最大限活用しよう!
ステップに参加される方の多くは、ご自分が演奏し、講評を聞いて、メッセージとパスポートを受け取って帰る...という方がほとんどではないでしょうか。
ステップに広がる空間は、自分の演奏と講評とを結ぶ一本道だけではありません。
前後左右に広大に広がるステップの学習空間に視野を広げてみませんか?
1.自分の演奏が終わってから講評までをどう過ごす?
◎同じステップに参加したみんなで、音楽創作ワークショップ!
当日特に奇数部でご出演の方は、演奏後、喫茶店やロビーなどで時間をつぶして講評まで待っている...という方も多いかもしれませんね。
ステップのいくつかの会場では、講評までの待ち時間に、会場内別室で音楽創作ワークショップを実施しています。縁あって集まった他のステップの参加者の皆さんやご家族と一緒に、その日にしかできない音楽を作ることは、学校やピアノ教室ではなかなか経験できない体験です。ぜひ積極的に参加して、みんなでオリジナルの音楽をつくってみましょう!
◎他の参加者の演奏にも耳を傾けよう
他のピアノ教室の生徒さんの演奏が聴けるのも、ステップの魅力の一つ。
自分の演奏が済んだら終わり、ではなく、他の参加者の演奏にも耳を傾けてみましょう。
自分と同じ曲を弾いている人、自分の一つ上の級で参加している人、全然知らない曲で参加
している人...きっと憧れの曲が見つかるはず!
指導者の声
丸田依未先生(尼崎ピッコロステーション代表)
そうすることで、「次のステップではあの曲を弾きたい!」と次の目標をもつことができます。
2.「継続すること」による時空間の広がり
2013年度のステップの参加者33,730名のうち、約17%にあたる5,655名の方が年に2回以上ステップに参加しています。
◎コンクールのリハーサルを積み重ねて
千葉県在住の中学1年生・神田優太さんは、毎年5~6種類ものコンクールに参加することを自分に課しており、23ステップの導入→基礎→発展→応用→発展と、その曲が課題曲になっているステップを積極的に活用します。1回のコンクールのためにステップで複数回のリハーサルをこなすうちに、目標にしていた「小学生のうちに50回表彰」を見事に達成しました。
毎年5~10回ものステップ参加を続けることで、「人前で発表したりすることに物怖じしなくなりました。目標を決めて短期間でそれを達成するということや、地道に反復練習を積み重ねるということは、どんな道にも通じます」と優太さん。学級内で合唱の伴奏の話になると、みんなが一斉に優太さんのほうを振り向くのだそうです。
◎インヴェンションとシンフォニアを全曲ステップで
◆ 石井なをみ先生 (神戸中央ステーション代表)
「日本バッハコンクール」発起人でもある石井なをみ先生の教室では、生徒さんにバッハのインヴェンションとシンフォニアを全曲ステップで弾くことを課しています。1回のステップで3曲を演奏し、それを5回繰り返して全15曲を仕上げているそうです。「バッハ作品をきちんと暗譜で仕上げ、3曲続けて人前で演奏することはとても大変で、苦労が伴います。その分、確実に力がつきます(石井先生)」。